JEWEL TRAY STYLE
2021.06.28
カヌレ・ド・ボルドー
スイーツコーディネーターの松本由紀子です。
第二次カヌレブームの到来とともに、最近よく「お薦めのカヌレありますか?」と聞かれるのですが…
私がお薦めするいわゆるフランス・ボルドー地方の伝統的菓子「カヌレ・ド・ボルドー」は、求められているカヌレではないようで。
色々なフレーバーがあって、かわいいひと口サイズで、お取り寄せができるものを知りたいのだそう。
ごめんなさい…私のなかでカヌレは、フレーバーはヴァニラ&ラム酒のプレーン一択で、サイズは4~5cmの銅製の型サイズで、翌日になると食感が全くの別物になってしまうので賞味期限は本日中なんです。
と答えると、松本さんらしいと苦笑されるのですが…
ごめんなさい…いわゆる第二次カヌレブームでスポットが当てられている新生カヌレは、私の中ではカヌレとは別種のスイーツで。
おいしいと思えばカヌレ型をしたお薦めスイーツとして紹介することはあっても、お薦めカヌレとして紹介することはできません。
あまりにもお問い合わせが多いので、ここでもお伝えしておきたいと思います(❁´˘`❁)
でもこれは、あくまでも個人的な所見で。
大好きなカヌレに再びスポットがあたり、地道に作り続けてこられたお店でも連日完売と聞くと嬉しいです💗
私が初めてカヌレを食べたのはフランスですが、日本でも1990年代後半の第一次ブーム以降は、パティスリーでもブーランジェリーでも見つけると必ず購入する大好きなお菓子です🇫🇷
今回は自分が好きなカヌレを再確認すべく、大阪で大好きなカヌレを作ってらっしゃる3人のシェフにお話をうかがってみました👨🍳
事前にいくつか質問ポイントは考えていったのですが、なんと…三者三様全く違っていて。
もちろん配合やオーブンの違いはあるので、微妙には違うかなと思っていたのですが。
自分が好きだと思っているカヌレでも、こんなにも違うものなんだと、あらためてカヌレの奥深さに心魅かれました💓
カヌレ・ド・ボルドーは細かな手間がかかるし、朝からオーブンを1時間以上占領するし、なにより微妙な按配によってご機嫌斜めになった生地が溢れ出したりする難しいお菓子。
食感を擬音語で表すと、ガリッ、むちっと同じになってしまうのですが、そのコントラストや強度が全く違うんですよね。
どれも好きだけど、どれも異なる。
某シェフと一緒に食べ比べてみたものの、詳細レシピを書いていいものか(秘伝のレシピかもしれないし笑)、比較投稿をするのは違うかなーと悩んでいます。
とりあえず自分の中では自分の好みを再確認でき、シェフたちとお話しして、私のカヌレ愛の方向性は間違ってはいなかったと、もやもやが晴れてスッキリしました👨🍳
久しぶりにじっくりお話できて、ほんとーに楽しかったです。
ありがとうございました💗