JEWEL TRAY STYLE
2021.04.06
コンセプト編@hannoc
スイーツコーディネーターの松本由紀子です
本日3月13日(土)中崎町にグランドオープンした「hannoc(ハノック)」さん💗
写真映えするキラキラとかわいいケーキが並ぶショーケースや、こだわりのドリンク、デザイン性のあるスタイリッシュな店内☕️
でもそれだけでは、また最近流行りのスタイルのカフェね…で終わってしまいますが、こちらは「洋菓子業界を変えたい!」という信念から、飲食専門の人材派遣会社(株)ドリームラボさんが立ち上げた、新しいスタイルのパティスリーなんです👨🍳👩🍳
「hannoc」という店名の由来は、空気を構成している物質、窒素(N)酸素(O2)アルゴン(Ar)二酸化炭素(CO2)ネオン(Ne)ヘリウム(He)などの頭文字を組み合わせた造語。
「いろんなものが混ざり合って存在する空気のように、いろんな個性や可能性が集まって、みんなでこの場所を作っていきたい」という想いが込められています。
フランス語や英語の店名が出尽くした感があり、最近は造語の店名をつけられる方も多いですが、これまで見た中で一番難しい造語かも(笑)
この業界を本気で変えるためには、若いパティシエたちが、自分らしく、楽しく、夢を持って働ける場所が必要だと考え、様々な視点から新しいスタイルを構築しているハノックさん。
まず最も特筆すべきは、パティシエが横並びで5名いるということ👨🍳👩🍳
ホテルやパティスリーで経験は積んでいるものの、全員が20代という、本来であればシェフパテシィエに次ぐ次世代を担う年代。
あえてシェフというポジションは設けず、ピラミッド型のトップダウンではなく、全員が平等に決定権を持つ横並びの体制をとることで、互いに切磋琢磨し、一人一人が輝き活躍できる場を作り上げ、これまでの洋菓子業界に新風を巻き起こそうというのが狙いです✨
5名それぞれが自己紹介をしてくれたのですが…順番をじゃんけんで決めるなど、若くてピュアでかわいいっ(笑)
前職と自分が担当したアイテム、ニックネーム、自分の立ち位置などを自分の言葉でしっかりと説明してくれました。
この”自分の言葉で”説明できるというのがとても大切なんですよね💗
私がこの仕事を始めた17年前ぐらいは、無知な私が一聞けば十返してくださるシェフばかりで。
知識が増えていくとともに、何を聞くべきかという質問のポイントも同時に勉強させていただきました。
でもインターネットの普及とともに、どこかで見たお菓子、どこかで聞いた言葉が増えてきて…
十聞かないと一が返ってこないという時代もありました。
今はさらにSNSが発達し、TOPシェフでなくとも、若手のパティシエさんが個人アカウントで、自分の練習風景などを投稿することで、「店」ではなく「個」をアピールできる時代になりました。
ハノックのメンバーもお店の公式アカウント以外に、それぞれが個人のTwitterやInstagramのアカウントを持っていて、個々に発信していくのだそう📱
SNSの人気、そして誰が考えたのかがお客さまに分かるお菓子の人気。
それによって「店」とともに、「個」にファンがついていくことになるわけです👨🍳👩🍳
ある意味これは、シェフの元で一スタッフとして働くよりも、シビアな世界になるのかもしれません。
でもその切磋琢磨感すら楽しめ、自分のモチベーションを上げる糧にできる、そんなお店に成長してほしいなと思っています💗
看板メニューは、ケーキとコーヒー、そして”空気”というハノックさん。
その心地よい空気感は、レセプションでも存分に伝わってきました💞
パティシエさんたちと同世代の方々と、私たち親世代(!?)の方々では、見る視点、感じる視点も違うのかなとは思いますが…
旧態依然とした仕事のスタイルの全てが悪いわけではなく、アナログな中にも決して途絶えさせてはいけない良さがあります。
でもこれからの時代、オンラインや機械を活用し、サービスや生産性を向上させていくことが業界全体のベースアップに繋がるという側面があるのも事実です。
そんな業界の過渡期に、一石を投じることになる「hannoc(ハノック)」さん。
パティシエの皆さんがドリームラボさんの新事業に関わることができてよかったと思え、こちらを成功のモデルケースとしてさらにレベルアップしていくことを願い…
これからの展開を楽しみに見守っていきたいと思います❣️
https://hannoc.jp/
お菓子に関しては別投稿で🧁