JEWEL TRAY STYLE
2020.12.23
エーデッガー・タックス ケーキ編
【承前】
スイーツコーディネーターの松本由紀子です。
ホーフベッカライ エーデッガー・タックスさんは店内の雰囲気もとっても素敵でした✨
この日は暖かくテラス席も魅力的だったんですが…麗しのパンやケーキを見つめながらイートインさせていただきました💗
まずウィーンの代表的なお菓子「カーディナルシュニッテン」を🇦🇹
カーディナルとは枢機卿のことで、シュニッテンとは切り菓子の意味。
卵黄の多い黄色の生地と卵白を泡立てた白いメレンゲを交互に絞ってストライプ模様に焼き、コーヒー風味のクリームをサンドしたお菓子です☕️
生地はまるで淡雪のように軽い独特の口あたり。
クリームもほわりとエアリーで、三層が混然一体となって口どけていきます。
ほぉ~っ…心地よい口福感にほっこり💗
つづいて、クリスマスツリーのようなビジュアルに魅かれてウィーン仕立ての「モンブラン」を🌰
日本では絞りたてモンブランがブームですが…野澤シェフはウィーン時代から変わらずこのスタイルとのこと👨🍳
チョコの土台に、マロンクリームを絞り、間をチョコレートムースで埋めて、を繰り返し層を重ねていきます。
最後にまるでもみの木の様にシャンティを絞って🎄
マロンペーストは和栗とイタリア産をブレンド。
このペーストの硬さがポイント❣️
柔らかすぎるとチョコムースで埋めたときに形が崩れてしまうし、硬いと食感に影響するのでギリギリの柔らかさに。
ほろっと柔らかく、しっとりとしたテクスチャーに仕上げられています。
栗の渋みを湛えた香りとショコラの芳醇な甘み。
見た目から想像するよりも甘さは控えめで、ふくよかな栗の旨みを存分に堪能できるお菓子🌰
シンプルながらも絶妙なバランスで、和の趣も感じられました🍁
さらにお持ち帰りで3種を。
「アプフェルシュトゥルーデル」は、限りなく薄くのばした外側パリっ内側しっとりの生地に、たっぷりのフルーツとナッツを巻いて🍎
シャクシャクのリンゴに香ばしいアーモンドやクルミ、甘酸っぱいレーズンとシナモンの香りをアクセントに。
ちょうど前日にお菓子教室で、このアプフェルシュトゥルーデルを作ったので、今更ながらなるほどと納得👨🍳
ちょっと温めて、アイスクリームやアングレーズソースを添えていただくのがお薦めです。
鮮やかな矢羽根模様が目を惹くオーストリアの伝統菓子「エスターハージートルテ」は、キルシュリキュールとヘーゼルナッツのビスキュイ、バタークリームの組み合わせ。
みっしりとした生地にぬくもりのあるクリーム、カリっと香ばしいアーモンド。
主張は強めながら、どこか懐かしく郷愁を誘う味わいでした💗
そしてウィーン伝統菓子の代名詞「ザッハトルテ」🇦🇹
お土産でいただいたザッハトルテが、ジャリジャリで甘く濃厚すぎて苦手に…という声をよく聞きますが…
そういう方にこそぜひ食べていただきたいのが、こちらのザッハトルテ🍫
ただ甘いだけという概念が払拭されること間違いなしです!
生クリームをたっぷりと添えて🍽
自家製の杏ジャムがアクセントになっているんですが…これがまたただものではない美味しさ💘
透明感のある爽やかな甘みが印象的で、たっぷり食べてみたいなぁと思っていたら…
なんと、オーストリアでは冬の定番 舞踏会で食べるという軽い口どけのドーナツのようなパン「クラプフェン」のフィリングが今は杏ジャムで。
カットしたら、ビックリするほどたっぷりと入っていました💓
普通のジャムだったら甘すぎてとても食べきれない量ですが…ほんとにもう、ぺろりと食べられちゃうおいしさ。
ショーケース上に積み重ねられているので、ぜひ食べてみてください!
関西にはウィーン菓子を専門で作られているお店が少ないので、本当に待望のオープン✨
よくぞ京都に!と野澤シェフに御礼を申し上げたい気持ちでいっぱいです💗
実は野澤シェフのお料理も絶品なんですよ🍽
いつの日か、あのおいしいパンと一緒に食べられる日がくるといいなぁ。。。
オーストリアの伝統を味覚だけでなく、五感全体で感じられる稀少なお店🇦🇹
私も通いつめちゃう予感です❤️