JEWEL TRAY STYLE
2020.12.01
ガレット・てしま@パティスリー パクタージュ
スイーツコーディネーターの松本由紀子です。
とってもおいしい焼き菓子をいただきました。
パティスリー パクタージュさんの「ガレット・てしま」です。
stayhome中に焼き菓子全種類をお取り寄せした際に、ひとつはいただいていたのですが…
今回はくるみ割り人形がデザインされた、9枚入の可愛い缶入りを。
瀬戸内海に浮かぶ島、豊島(てしま)で昔ながらの製法で作られた天日塩を使用しているのが最大の魅力です。
毎年様々な素材探しの旅に出られるパクタージュの齋藤シェフですが、2019年はおいしい塩を求めて豊島へ。
今なお天日塩にこだわり続けておられる門脇さんの元を訪ねられました。
門脇さんの塩は太陽と風の力だけでゆっくりと濃度を凝縮させ、海水のミネラル成分を丸ごととじ込めて結晶化。
自然の力と時間に、職人技と情熱が組み合わさることで生まれる一期一会のお塩なのです。
それゆえ夏場と冬場では結晶化するスピードが違い、仕上がってくる天日塩の粗さや味わいにも差が出てくるのだそう。
この塩を活かすべく考えられたのが、こちらのガレット。
フランスブルターニュ地方 ゲランドの塩を使用したガレットが「ガレットブルトンヌ」なので、豊島の塩を使用したこちらは「ガレット・てしま」というわけですね。
個包装のものをいただいたときは、それほど感じなかったのですが…
缶の蓋を開けた瞬間、これまで体感したことのないほど圧倒的に芳醇なバターの香りがふうわり。
香ばしく焼き込まれたガレットをザクっと頬張ると…バターの甘くふくよかな香りと小麦粉の香ばしい風味、それを追いかける塩気。
そしてほろっと崩れる瞬間に、ミネラル感溢れるまろやかな塩の旨みとラムの芳醇な香りがじんわりと広がり、余韻をキュッと引き締めます。
これこそまさに口福の極み。
まるで、青い海に囲まれた塩田の風景が目の前に浮かんでくるような幸福感に包まれました。
太陽と風が作り上げた海の結晶。
天日塩の個性を最大限に活かし、自然の織り成す力と素材の生命力をストレートに感じる唯一無二の力強いガレットブルトンヌ…ならぬ、ガレット・てしま❣
個包装の焼き菓子は、迷いだすとキリがないので全種類購入必至の私ですが…
もし3種類しかダメと言われたら、ガレットブルトンヌとフルーツケーキは必須。
それほど大好きな焼き菓子のひとつですが、さらにワンランク上をいくおいしさでした。
こちらはオンラインからのお取り寄せも可能です。
夏塩と冬塩、お塩とのセットもあるそうなので、次回はぜひこちらを。
蓋を開けた瞬間のめくるめくバターの香りと、噛みしめた瞬間の塩の旨みをぜひ体感してみてください!