JEWEL TRAY STYLE
2022.05.30
VACHERIN(バシュラン)@レガレヴ
スイーツコーディネーターの松本由紀子です。
レガレヴさんの春夏新作デザート発表会で、4/25から登場する5種類をいただきました🍽
2品目は「VACHERIN(バシュラン)」。
フロマージュ/ライチ/フランボワーズ
バシュランは、メレンゲにアイスクリームホイップクリームなどを合わせ、フルーツなどで飾る冷たいデザート。
形状がチーズのバシュランに似ていることから名付けられたといわれています🧀
私のなかでバシュランは、器のような型のメレンゲが絶対的な主役というイメージでしたが…
レガレヴさんのバシュランは、まずビジュアルがスタイリッシュ✨
薄く割ったメレンゲに囲まれた多層構造を成すデザート部分と、メレンゲのマリアージュを愉しむスタイル💞
メレンゲの中にはタヒチ産バニラのケークの土台に、フランボワーズとライチのソルベ、カシスジャム、4種のチーズ(リコッタ・サワークリーム・フロマージュブラン・クレームエペス)をブレンドしたバニラのクリームを重ねて🧀
周りにイチゴとフランボワーズのソースをかけて、酸味をプラス。
最後にオレンジフラワーウォーターの泡をのせ、華やかな香りを纏わせています❤️
ひと言でいうと、これまでのバシュランの概念を覆すひと皿💖
まずメレンゲが初体験の食感。
サクッ、クシュッと儚く崩れる感じではなく…
ファーストタッチの歯触りはサクッながら中の気泡が密で、薄いながらも不思議な存在感✨
通常はメレンゲが他のパーツの水分を吸って湿気てしまわないかと気になりますが…
このメレンゲはすぐには溶け消えてしまわないので、中のパーツとのマリアージュを存分に堪能することができます🍴
カシスやフランボワーズのシャープな酸味とライチの甘やかな香り、そしてオレンジフラワーウォーターの個性的なアロマと、4種のチーズのほのかな酸味を纏ったクリームが合わさると、えもいわれぬ上品で華やかな世界が広がり…
そのアロマティックに折り重なる世界を、バニラのケークがどっしりと受け止めてくれます💗
こんなにも方向性の異なる酸味やアロマが複雑に絡み合いながらも、最後は不思議なほどストンとまとまり、メレンゲをひと齧りして甘みでフィニッシュ。
添えられているフレッシュのフランボワーズや砂糖漬け、薔薇の花びらやミントなどを合わせると、またそれぞれに異なる表情に🌹🍃
フランボワーズ×ライチ×ローズは鉄板の組み合わせながら、ベリーの砂糖漬けがちょっと意表を突くアクセントに。
幾通りものマリアージュを愉しむことができる、まさに進化系現代版バシュランです💖
メレンゲがあまり得意ではないので、積極的にバシュランは選ばない…という方にこそ食べていただきたい❣️
メレンゲのおいしさに開眼させられるデザートです🍽
バニラケークという生地もあるので、内側のパーツだけでも成り立つのでは!?と一瞬思われるかもしれませんが、これがですね…それだけではなにか物足りないんです。
メレンゲの食感と甘さが加わってこそ完成する、大切な最後の1ピースになっています💗